資格は、一人一人が「働きがいのある人間らしい仕事」を確保するために、社会・産業の変化・発展と共に進化・貢献してきました。では、これから更に深刻化する人材不足・人材難や、人工知能(AI)の普及などによる社会構造の変化に、資格はどのように進化・貢献すればよいのでしょうか。
最も重要な視点は、一時的に詰め込んでその後忘れてしまうような、長く脳裏に留まらない「浅い学び」の記憶量で人の能力を判断するのではなく、学んだ知識や技能をつなげて新たなものに展開し、職務における問題を解決することができる「深い学び」を修得することです。
「深い学び」は、当に、資格を取得したい個人が主体的かつ能動的に、着実に学習を進み続けることにより、確実にプロフェッショナルとしての実力を着けていくことができる養成課程の原点です。そこでは、一人一人の多様な「学び」への対応により、知識・技能の習得を学びのゴールとするのではなく、状況や課題に応じてそれらを活用し、また、他者とコミュニケーションをとりながら、協働的に問題解決にあたる資質や能力を養成します。
この養成課程の原点の仕組みを、ICT活用の運用プラットフォームにより、常に新たな知識・技能を学び、イノベーションを生み出すプロフェッショナル人材の育成に貢献する所存です。
1983年 京都教育大学教育学部理学科卒業。京都府公立中学校講師を経て、1984年 京都教育大学教育学部理学科研究生修了。同年に日本アイ・ビー・エム株式会社入社。
同社では、初等中等教育機関を対象にしたソリューション開発・営業推進担当、CAIシステム、教育コンテンツ開発に従事。米国IBMに出向を経て、2000年に起業。以来、官公庁、eラーニング・ベンダー、企業、大学へのコンサルティング・サービスやコンテンツ開発支援サービス事業の展開
1980年の学習塾講師以来、36年に渡り「教育とIT」に関わっている。
座右の銘は「想像から創造へ」